市街地エリア | キュレーター:有馬かおる

後藤拓朗

ごとう たくろう

1982年、山形県山形市生まれ。東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コースを卒業後、美術講師として勤務する傍ら、オープンアトリエを中心に発表活動を行う。マスメディアやインターネットを通じて得られる情報と、身体や生活風景との結びつきを探り、現代における郷土風景画のあり方についての考察を基にした油彩作品などを制作している。2017年「間-空-間( inter-space ):日常と非日常の隣接」( KUGURU・山形/キュレーション 岡部信幸)、2017年「第20回岡本太郎現代美術賞」(川崎市岡本太郎美術館・神奈川)、2018年 山形ビエンナーレ 2018企画展「現代山形考」(東北芸術工科大学・山形)などの展覧会に参加。2005年「第24回 損保ジャパン美術財団選抜奨励展」(東郷青児美術館・東京)損保ジャパン美術賞受賞。

山形藝術界隈とは
「山形ビエンナーレ2016」期間中に開催されたアートの市「芸術界隈」(ディレクター・三瀬夏之介)から派生した芸術運動体として2016年より活動開始。絵画・音楽・パフォーマンス等それぞれの表現活動を行なうメンバーが集まり、既存の枠組みに捕われない新たな作品制作・発表のあり方を模索する実験的な活動を行なっている。2017年は、山形・ミサワクラス、山形・白鷹町文化交流センター、東京・新宿伊勢丹(ISETAN ニューアーティスト・ディスプレイ)、山形・鶴岡アートフォーラム(東北画は可能か?/三瀬夏之介個展 関連企画)での各種展示を行なった。2018年は、RAF2019キュレーター有馬かおるとの出会いをきっかけに生まれたプロジェクト「年間山形藝術界隈展」を立ち上げ、2019年2月まで年間を通しての企画展示を宮城・GALVANIZE gallery(石巻のキワマリ荘)で行なった。

ふるさとの風景

市街地エリア  | B3-3

今日の郷土風景画を描く。

《内山集落》2019 Oil on canvas 530 x 455 mm

ふるさとの風景

市街地エリア  B3-3

MAP

今日の郷土風景画を描く。

「本作は、近所にある廃村の風景を描いた油彩画です。日本の画家である向井潤吉の作品を着想の基にしています。戦時中、従軍画家として建物などが破壊される様を目の当たりにしてきた向井は、戦後、時代とともに消えゆくであろう古民家を描き続けました。その絵は多くの日本人にとって原風景といえるほど郷愁を誘うものになっています。そして現代、古き良き日本の風景は朽ちて消えようとしています。かつての共同体や家屋は植物に覆われ、倒壊し、野生動物の痕跡がいたるところに残されています。そこはもう人間の場所ではなくなりました」(後藤拓朗)

制作年:2019
鑑賞可能時間
10:00~17:00
作品の場所
旧柏屋
オフィシャル
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